久しぶりに研究関連の話題.論文の覚書が,自分のための備忘録として結構便利なことに気付いて頻繁に更新しているので,こっちのブログも頑張ろうと思う.
だから,というわけではないのだが,最近,自動撮影カメラがどれくらい正常に稼働するものなのか(どれくらいで故障してしまうのか)を集計してみた.カメラの寿命がどれくらいかは,長期的なモニタリングを行ううえで非常に重要な情報だろう.
私の研究室では,購入したカメラにはすべてIDがふってあって,どこにどれだけ設置してあったかが一応わかるようにしている.購入したカメラが軽く500台を超えるので(全部合わせると多分1000台近い),かなり細かく管理しないと訳が分からなくなってしまう.もっとも物品の管理は学生に全部任せていて,この集計をしてくれたのもY君だ.
今回は,比較的新しいBrowning社製とBushnell社製の生存時間を調べてもらった.以下の図がその結果.Borwning社製のものは,STRIKE FORCE PROの2つのバージョン,Bushnellはサイズが比較的でかかった時代のさまざまなバージョンを含んでいる(最近のggplot2は,凡例に画像を入れられるらしく,図を見てもらえばどういう機種かはなんとなくわかると思う).
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自動撮影カメラの生存時間 |
思った以上に寿命は長い.Browningでも購入2年でも8割方のカメラが無事に生き残っている.Bushnellは若干生存時間が短いようにも見えるが,少し古い機種であることとも関係があると思う.カメラは消耗品で,常に研究資金を獲得しないと調査が続かないのだが,これくらい持ってくれるなら少しは気が楽だ.
カメラの寿命は,かなり使い方依存の面がある.我々は,調査のたびにカメラを全とっかえするのでこのうちの半分くらいの期間はフィールドにはないと思ってもらっていい.また,設置時は,雨よけをして直接雨水に当たらないようにしたうえで,すべての隙間をシリコンで埋めている(乾燥材などは入れていない).持って帰ったカメラはすぐに可能な限り乾燥させている.この辺りは自分でやるのには限界があるので,学生たちが自分たちでやってくれるシステムを作るのが大事だろう.
まあ,何かの参考になれば幸いだ.
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